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シンポ報告

11月18日、大阪弁護士会(子どもの権利委員会)主催でシンポジウムを行いました。テーマは、「学校と保護者との関係の在り方を考える」~子どもの最善の利益を実現するために~。

【進行次第】

第1部:基調報告

(1)基調講演「単なる苦情・クレームをトラブルに仕立てているのは誰か?」小野田 正利(大阪大学大学院教授)

(2)研究結果報告(当委員会若手・中堅委員)

(3)講義「保護者対応・支援におけるアセスメント、プランニング、チーム対応の大切さ」(当委員会委員)

3 第2部:パネルディスカッション&寸劇

<パネリスト>

  小野田 正利(大阪大学大学院教授)

  馬場野 成和(NPO法人教育相談おおさか相談員)

  私

  澤田 裕和(当委員会学校部会担当副委員長)

<コーディネーター>

  渡邊  徹(当委員会委員)

<弁護士による寸劇>

  「ガラスもお尻も割れちゃった~『毅然』ではなく『丁重・丁寧に』~」

   (当委員会「学校と保護者との在り方を考える研究会」有志)私も被害者の父役で出演しました。

 

 

 

 

2017年11月20日

いじめ予防「子どもたちに何を伝えるか」

本年度から、文部科学省が弁護士による「いじめ予防授業」のモデル事業を開始します。私たちの取組が認められたと思うと嬉しくて、私もこのモデル事業に参加しています。

 

ただ、マスコミ報道では「悪口やたたいたりする行為が犯罪に該当した実例などを専門家の立場から説明。加害者側が軽い気持ちでした行為でも重大な結果を招きかねないことを学ばせ、抑止につなげたい考え」という整理にとどまっています。

後者の点は重要な1つとは思っているのですが、前者の点はどちらかというと「つかみ」に近い情報だと思うのです。でも、なぜか「弁護士の授業ならここでしょ!」という雰囲気になってしまうのです。

どうして?

 

そりゃぁ「いじめ」が犯罪になることはあります。

でも、それを子どもたちに伝えても「私たち、そんなひどいことしてないもん」と別世界の話になってしまうように思うのです。

「いじめ」は犯罪?じゃぁ、子どもたちの身近に日々発生している「いじめ」について、警察はどうして逮捕してくれないの?子どもたちが直感的に感じるであろうこの矛盾を思うとき、私は、この話は、つかみ程度の意味しかないんじゃないかと思うのです。

 

伝えるべきは「人権感覚」だと思うに至っています。

 

先進国と言われる多くの国が大切にしている価値観であり、世界の多くの優良企業が踏み外さないように意識している価値観です。保護者にとっても子どもたちに身につけておいて欲しい大切な感覚ではないでしょうか。

ちなみに、法学部出身者なら基本ですが、人権は道徳ではありません。日本の最高法規である憲法という法律に基づく権利です。そして人権感覚とは、形式的に「知ってるだけ」なのではなく、理解しそれに添う行動ができるまでに身についているかということです。ここへ向かう道筋を、どう手を変え品変え子どもたちに伝えるか。それが私たちの「いじめ予防授業」の狙いです。人権感覚が身につけばつくほど「いじめ予防」の実効性があがるだろうし、ひいてはその人権感覚が個々の子どもたちの未来の糧になると思うのです。「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする(弁護士法1条1項)」。弁護士がこの授業をする意味は、ここにあります。

あともう一息、このあたりのことも伝わって欲しいなぁ~。

 

2017年09月09日

訟廷日誌~Vol.03 刑事事件『勾留却下への道』(前編:勾留って何だ?)

逮捕(「逮捕状」が必要です)されると最長72時間(2泊3日)身体拘束されます(勾留請求の時間も含む。警察の捜査は48時間。)。これ以上の身体拘束には、裁判所の勾留決定(勾留状)が必要です。

 

【手続】

手続的には、警察の留置場から検察庁に護送され検事調べがあります。検事が裁判所に勾留請求すると次は裁判所に移動し、裁判官に弁解を聞いてもらう勾留質問の手続きがあります。その後、裁判所が、勾留の必要性があるのか(在宅でもいいんじゃないの)、勾留の要件(①住所不定、②証拠隠滅のおそれ、③逃亡のおそれ。)を満たしているのかを検討し、勾留を認めるか認めないかを決定します。

H28犯罪白書(H27統計)によれば、警察から送られてきた事件を検事が勾留請求する確率は92.7%、勾留請求された事件を裁判所が認めない勾留却下率は2.6%です。平成14年での却下率が0.1%であったことを考えれば若干却下率は上がってきていますが、それでも狭き門であることは違いありません。

 

【課題】

 これがなぜ痛いかというと、①素朴なところでは身体拘束が辛い(自由という人権を奪われている状態)ということであり、現実的なところではそんなに長期間出勤できない会社を首になってしまうという点です。もちろん、それは自業自得と言われても仕方ないような事件もありますが、中には、早く出たいがために嘘の自白をさせられてしまう場合(えん罪)や、それで会社を辞めないといけないというのはちょっとやり過ぎではないかと思える事件もあります。

 じゃぁ、そんなことに直面してしまったらどうします?

 狭き門ではありますが、何とかする道はまだ残されています。(つづく)

2017年09月09日

ネット「いじめ」対策

ネットいじめは、従来型のいじめに比し、被害が一挙に拡大するなどその影響は大きいのですが、従来型のいじめがスマホなどの道具を利用して行われるだけで、行動としては変わらないように思います。
弁護士的には、文字データ等で証拠を残しながら行われるところに特徴があると見ています。

 

◆そのため、これに対する対策の処方箋としては、『証拠化』を周知するということではないかと思っています。

 

被害者に対するアドバイスとしては、スクリーンショットや写真でその情報を証拠化して下さい。大したことがないという段階から証拠化することが大事です。証拠は必ずしもその段階で使う必要はなく、エスカレートした段階など被害者が何とかしたいと思った段階でまとめて持ってきてもらえば良いのです。難儀なのは、嫌な内容なので、皆すぐに消してしまうという点や、加害者から消すように強要されるという点です。なので、軽傷の段階から別のところに保存しておくというのがミソです。

加害者に対するアドバイスとしては、ネットいじめは、加害の証拠を残しながらいじめをしているということを知るべきということです。発覚したとたん言い逃れはできず、アウトということです。

他人を傷つける行為はやめましょうね。

 

2017年05月20日

「いじめ」に向き合う

箕面自由学園のPTA総会で「『いじめ』に向き合う」という題で講演してきました。

今回は、PTA総会ということでもあり、親の立場から「どう向き合うか」ということを考えてみました。ここ数年「いじめ」に取り組んでいますが、それは、この題材が、人生にとって多くのことを考える材料になるからで、それを伝えたいと思っているからなのかもしれません。

「いじめ」は、世界基準と思われるコンプライアンスとは対極にあります。パワハラ・セクハラ、ストーカー・デートDV、これらに同じ根があると思うとき、子どもをどう育てるかということの根本を、この問題は問いかけているのではないでしょうか?

2017年05月20日

ジャスプカンおおさか

11月25日、26日にジャスプカンおおさか(児童虐待防止学会大阪大会)が開催されました。

◆私は、基金委員会委員長(資金集め)という裏方仕事を担当しました。日本財団、関テレ、資生堂財団などなど、協賛等下さった方々、本当にありがとうございました。関テレの夜の報道で私の姿がチラッと映っていたようで、「映ってたで」と、依頼者からもお声をかけていただきました。

◆表舞台としては、児童養護施設などの施設出身者の自立支援のシンポをしました。①東京では自主事業として自立支援コーデネーターを設置していて、それを大阪でも欲しいというのと、②万代などの企業が自立支援に関わっており、そのような活動の地域ネットワークをつくりたいというのが獲得目標です。

2016年11月26日

H27忘年会

「きずな」つながりの合同忘年会が恒例化。
今年は、奈良の「菊水楼」!
 二次会は「奈良ホテル」と、老舗シリーズでした。

 

 

 

2015年12月28日

’15 神戸ルミナリエ

神戸ルミナリエは、阪神淡路大震災の犠牲者の鎮魂と都市の復興再生の希望を託し、震災の年の1995年12月から毎年開催されています。

あれから20年、妻が「一度行っておきたい」と言ったので、神戸ルミナリエに行ってきました。

 

2015年12月13日

いじめ予防の出張授業

昨年から本格的に取り組み始めた出張授業も1年を超えました。この間、こちらのコンテンツも充実してきて、クラス単位でロールプレイも交えながらの授業を行っています。

今回は、昨年に講演をした学校の校長先生から、転勤先の学校として改めてお声をかけて頂きました。このように再びご依頼があるというのは、以前の講演が一定評価されて表彰状を頂いたような気持ちになり、弁護士としてはとても嬉しいものです。

今回は公共施設のホールを利用しての3学年合同ではありますが、クラス単位で行ってきた出張授業をベースに、パワーポイントでの画像やワークシートの外、ロールプレイも交えたものにしてみようかなと思っています。3学年合同という大人数でこの手法を使うのは初試みなので、学校の先生方にも協力をお願いして、子どもたちの心に少しでも残るものができればいいなと思っています。

2015年12月01日

「高取城」続報

今朝の新聞で、「高取城」について、3次元航空レーザー計測システムを活用した立体地図を作成したとの記事がありました。
先日「高取城」に行ったところだったので、なんだか嬉しい気分です。

2015年07月09日

高取城を攻略



比高(麓からの高さ)390mの日本No.1の山城。関ヶ原の合戦直前には石田三成の侵攻を退け、幕末では天誅組の侵攻を退けるなど、難攻不落の一端を歴史に刻んでいる。
大和郡山城には何度か足を運んでいるので、いつかこの山城をと思っていたところ、雨の城攻めも、また一興かと挑戦することにしました。

いやぁ~、さすがです。登り、登り、また登り。上から矢を射かけられたら、攻めあぐねる城だったでしょうね。竹を切って道に投げ捨て、滑って足場が悪くなるようにもしたとの解説板も納得です。

二の門付近からは、ほどよく霧がかかり、幽玄な雰囲気。
途中、石垣に登ってみたりと寄り道をしながら進んでいくと、大手門跡の石垣が姿を現しました。
写真は、それを少し入ったところ。

元々は南北朝時代に築造され、戦国時代に筒井順慶が整備し、豊臣秀長が郡山城に入城後、重臣に本格的に整備させた。江戸時代は高取藩(城主植村氏)として引き継がれるが、明治維新後に廃城となり、今この場には、石垣が残るのみ。

「國破れて山河在り 城春にして草木深し(杜甫)」
「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡(芭蕉)」

更に進むと広場の先に立派な石垣。いよいよゴールかとワクワクして回り込みます。上に登ってさっき来た道を見下ろすと、高度があってちょっと緊張。周囲を見渡すと、んっ!? 向かいにすごく高い石垣があるではありませんか。この終盤に来て、この高さの天守台ですか!! かなり気合いが入った城です。このあたりの石は、もろそうだったので、きっと下から運んできたんでしょうが、この石の量は、半端じゃありません。

帰りは楽かと思いきや、この下りは膝に来ます。七曲がり、一升坂といった名前がついていましたが、この一升坂は、石を運び上げるに際しこの難所の坂を上げると米1升の加増があったということに由来しているのだそうです。さもありなん。

全身びしょ濡れのこの日は、かもきみの湯へ。

2015年07月05日

金剛山カトラ谷コース~ニリンソウを見に行こう~

 金剛山のカトラ谷コース。
 お手軽ですが、ロープあり、はしごあり、滝もあり、ちょっと緊張する場所もありと、元々好きなコースの1つです。ゴールデンウィーク頃は、チラホラと花もあり、更に彩りがあります。

 

 

 


この日のメインディッシュは、ニリンソウの群生。可憐な花です。二輪、枝分かれして花が咲くから、ニリンソウというそうです。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年06月28日

みたらい渓谷

 

近鉄電車の広告に魅せられた妻の要望で企画しました。

スタート早々、水がとっても綺麗!上の写真です。

が、この先の道がない・・・。戻ろうかと思ったとき、上の方を人が歩いているのを発見。さすがにこのショートカットは無理かなと思ったら、何と妻が、「ここまっすぐいけないの?」と無邪気に言うではありませんか。ルートを見つけて何とか登り切れましたが、怖い物知らずとは恐ろしい。観光コースのはずが、スタートから泥んこです。

 

 

 

 

空気も綺麗し、滝もあり、美しい渓谷でした。
途中、かなり年配の方とすれ違う際、距離を聞かれて、「それぐらいなら」とおっしゃって歩みを進められのでビックリ。我々も、そうありたいものです。また、道路から少し足をのばしただけかなと思える軽装備の子連れの若夫婦にも出会い挨拶を交わしました。小さい子どもが頑張ってる姿はかわいいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

河原でまったり昼食をとった後は、    

 

 

 

鍾乳洞見学。

 

 

 

 洞川温泉に入った後は、温泉街を散策しました。ここは、大峰山に行く前線基地だったのですね。とっても雰囲気が出ている温泉街でした。そこに、すっごくおしゃれな喫茶店を発見。名水「ごろごろ水」で入れたコーヒーを頂き、この日はまさに観光でした。店を出ると夕暮れ。陀羅尼助をお土産に買って帰りました。

 

2015年06月15日

行政不服審査請求

行政処分に対して国民が比較的手軽にとることができる法的手続として行政不服審査請求があります。メリットとしては、①費用がほとんどかからないこと、②違法レベルではなくても不当のレベルでも審査対象となることなどです。

保育所入所問題で長年運動的に取り組んできました。
某市では、今では丁寧に対応してくれて、必要な場合は是正に動くという、本来のあるべき対応(比較論的には先進的な対応)をしてくれるようになっています。

先日、運動団体と一緒に行政不服審査請求の集団提出に弁護士として同行し、私も意見を言いました。
入所児童のきょうだいが保育所には入れないという事態になっていて、新制度のひずみが現れているのではないかと感じましたが、ただ、その中でも、市も積極的に検討してくれて、良い方向に進みそうな話もありました。

良い方向に進みそうな保護者から、私たちだけでは決してここまではこれなかっただろうと、助力について感謝の連絡があったという報告を受けました。
運動団体の人たちも我がことのように喜んでいましたが、こういう感謝の言葉って、弁護士にとっても、とても嬉しいご褒美です。

2015年03月26日

関テレ「ニュースアンカー」の取材

昨日、関テレ「ニュースアンカー」の取材を受けました。
急ぎの取材申込み、その日にすぐ放映と、TVはまさに疾風の如くです。

 

2015年03月03日

いじめ予防出張授業

「いじめ」に対して弁護士にできることの模索として、いじめ予防出張授業の取り組みを行っています。

 

マニュアル本の改訂作業と並行して、実際に授業を試行しています。近いところでは、平成26年11月7日生駒市光明中学校で全校生徒を対象に講義形式で、11月18日箕面第五中学校2年の各クラスを4名で分担しロールプレイを取り入れて授業を行いました。本年もいくつかの授業を予定しています。
 「広報いこま」の教育特集記事で、生駒市光明中学校の講義風景が生駒市の取組みの1つとしてチラッと掲載されていたのを知人が教えてくれました。

 

いじめの動機は、その正当性はともかくとして「ウザイ」等の「怒り」に根ざすものの外、遊びの延長線上の「楽しい」に根ざすものもあります。例えばプロレスごっこ。最初は交互に行われていた場合でも、一方的に技をかけられる役ばっかりという生徒が出現し、やがてそれがエスカレートしていく。「一方的(互換性がない)」ことが、いじめの重要なメルクマールの1つだと思います。
 「いじめ被害は誰にでも、いつでも起こりうる」と言われていますが、いじめの動機が、先のようなものであるということは、それは、すべての人が持っている人間の感情というところに根ざしており、その意味で、誰でも加害者になる芽を持っているということを意識してもらう必要があると思っています。加害者に対しては、少年事件や賠償の話を交えつつ、「ダークフォースに取り込まれるな!」というメッセージを伝えたいです。
 観衆や傍観者に対しては、共謀理論や被害者からの受け止めを交えつつ、その立ち位置の危うさとキーパーソンになりうることを伝えたいです。
 そして被害者に対しては、助けるというメッセージを伝えたいです。
 思春期の中学生が、学校という狭い世界の中で「いじめ」にあうと、ひどい場合には袋小路に入ってしまい、自殺という選択肢をとってしまう場合もあります。大人には、子どもたちのSOSのサインをキャッチするための意識とそれに即応する適切な対応が求められていますが、言うは易く行うは難しで、その実践はなかなか難しいものです。でも、幸運の女神に後ろ髪はありません。出張授業では、相談してくれたら絶対にひとりぼっちにはしない。たとえ世界の全てが敵に見えるときでも、弁護士は、あなたの盾となり矛となり、一緒に未来を探します。と伝えています。

 

 

 

2015年01月03日

平成26年 事務所忘年会

12月26日、事務所忘年会を、きずな西大寺法律事務所と合同で行いました。

 

場所は、奈良の夢窓庵。平成25年12月に和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことでもあり、また、両事務所の交流も意識して、きずな西大寺法律事務所が例年利用しているこのお店にしました。

 

ミシュランガイド関西の2つ星。
八角形のテーブル中央に囲炉裏がある掘りごたつのある部屋で少しくつろいだ後、控えの間がある二間続きの和室で懐石料理を頂きました。

 

会話もはずみ、時がすぎるのも忘れ、贅沢な素敵な時間を過ごせました。

 

 

2014年12月27日

久宝寺保育園5周年記念祝賀会

11月30日、久宝寺保育園創立5周年の記念祝賀会を行いました。
子どもたちの笑顔やコンサートにあわせて一緒に歌う姿が印象的でした。

 

八尾市長をはじめ、ご臨席賜りました方々、誠にありがとうございました。
まだまだ発達途上の保育園ではありますが、より良い保育を目指していきますので、今後も引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

2014年11月30日

IFCAとの懇談

IFCAは、日本とアメリカの児童福祉をつなぐ架け橋をつくろうと設立されたNPO法人で、次の2つの目標を掲げています。
① 日本とアメリカの、施設や里親家庭で育つ子どもたち、そして、フォスターケアを離れて自立した若者たちの交流と協同働を実現させる。
② 真に「子ども中心」な児童福祉の実践と虐待を受けた子どものケアにあたる人たちの支援のために、日米の専門職に就く人たちが連携する。

 

9月16日、IFCAの企画でアメリカ(ワシントン)から2名の若者と1名の元専門職が来日されたことから、弁護士会館で懇談を行いました。日米双方の制度の違いはありますが、私たちが取り組む濃い活動内容を紹介すると感動して頂けました。私たちも、当事者の声を聞けて、実り多い楽しい懇談となりました。

 

 

 

 

2014年09月16日

書籍紹介:「反省させると犯罪者になります」岡本茂樹著 新潮新書

なんとまぁ挑戦的な表題でしょう。
ただ、その心は、「即時に」反省を求めると、「世間向けの偽善」ばかりを身につけてしまい、真の反省に至らないということのようです。

 

犯行がばれてしまったときの人間の心理は、後悔であり、反省とはほど遠い。
アプローチ手法としては、いきなり被害者の視点(「被害者の身になって考えろ」「同じ立場だったらどう思うか」という観点からのアプローチ)から反省を迫るのではなく、まずは、非行・犯罪に陥る者の生育歴の中でのその者の被害者的な側面に光を当てる必要があり、そこから、非行・犯行に陥っていくその者の「気づき」が必要である。
と、筆者は言います。


少年事件や刑事事件の経験から、そうだなと思います。
ただ、言うは易し行うは難し。この点を意識しておかないと、叱るとき、つい「被害者の身になって考えろ」「同じ立場だったらどう思うか」なんて言っちゃうんですよね。本当は、どうしてそんなことをしたのかを、ちゃんと、じっくりと聞いてやらないといけないのにね。

 

2014年08月19日

育ちの遊び心~Vol.11 『空気』

またまたお風呂ネタ。子どもが『空気』の存在をまだ知らない頃の遊びです。

 

湯船につかって、タオルを平らにして水面に置き、下からタオルの中央だけを少し持ち上げて空気を入れ、周囲のタオルで風船のようにつつみ、そのまま湯船に沈めると、タオル生地から空気の泡が出てきます。
洗面器を逆にして湯船に入れて、ひっくり返してもOK。
子どもが小さい頃、「種も仕掛けもありません」と言って、よくやっていました。
色んな小道具を風呂に入れておくと、あれでやってみようとか、子どもが色々ためしてくれます。

「これが空気だ」なんて興ざめなことを言っちゃダメですよ。それは、いずれ子どもが「発見」するのですから。ここでは「手品」とか「魔法」とか適当なことを言って、子どもと無邪気に遊びましょう!

小道具の1つに、透明プラスチック製のおもちゃの注射器を入れておくと、水鉄砲にしたり、色々遊べます。
子どもが乗ってきたら、注射器に水を入れて、筒先をふさいで、押し子を押させてみましょう。動きませんね。
じゃぁ、半分に水、半分に空気を入れて、筒先をふさいだら・・・?
ある程度押し込めますが、空間はなくなりません!!
「あれれっ!?」
しかも、手を離すと、押し子が戻ります。
「おぉ~!!」
そんな表情で子どもと顔を見合わせることが出来たら、それって、とっても幸せな一瞬です。

 

そう!その見えない空間は、何もないのではなく、確かに何かがあるんです。

「こびと」がたくさん入っていて、押し返しているに違いない!

 

この頃は、その不思議体験こそ大事なのだと思います。
やがてこの体験は、『空気』の知識を得たとき、「確かに存在する」という「発見」に結びつきます。
空気は縮むということも体感しています。
そして、「こびと」は、分子のことだったということですね。
子どもには、年齢が進むに応じて、次々に「発見」していって欲しいです。

2014年08月01日

訟廷日誌~Vol.02『覚醒剤』

 覚醒剤の前科がある夫婦が、覚醒剤を断ってコツコツと汗を流して仕事をし、それなりの会社にまでした。
 ところが、ある日、夫がリビングで覚醒剤をやっているのを目撃。
 今まで、一緒に頑張ってきたのに、なぜ! 
 情けないやら、悔しいやら。
 しかも、子どもも使うリビングでやるなんて。。。
 そんな相談を受けたことがあります。

 

 でもね、先生。とその方の話は続きます。
 「でもね、先生。夫が覚醒剤を使っているその姿を見たとき、私も、無性に欲しくなってしまったんです。もう10年以上もやってないのに、体が欲しがるんです。覚醒剤って、そんな薬なんです。。。」と、その方は、涙を流しながら自分を責めておられました。
 背筋が寒くなりました。

 

 覚醒剤って、ホント怖い物なんですね。
 それなのに、覚醒剤はすごく簡単に手に入ってしまうようです。
 自分も周りも不幸なので、興味本位でも絶対手を出さないようにしてくださいね。

 

2014年07月23日

子どもの日記念無料相談

大阪弁護士会では、例年5月に、子どもの日記念無料相談を実施しています。今年は、5月10日に行い、若手の弁護士が多数参加してくれました。

相談件数 25件(速報)  
【内訳】  電話相談 23件
       面談相談  2件
でした。

広報にご協力頂いたマスコミ各社、個別に広報にご協力頂いた方々、ありがとうございました。

 

2014年05月12日

横浜弁護士会との勉強会

10年以上前から、児童虐待の対応(自治体側)をしている弁護士の交流勉強会をやっています。今年は4月12日に横浜で開催されました。

元々は大阪と横浜で始めた勉強会ですが、今年は、沖縄、和歌山、東京の各弁護士も参加しての交流勉強会となりました。

2014年04月13日

酒のあて Vol.03「山芋」

皮をむき、短冊に切ってわさび醤油というのもアリですが、とろろが良いです。
すり鉢を使うときめ細かになりますが、おろし器が手っ取り早いし、これで十分。

味付けは、天つゆを基本に、あと少し醤油というのが好みです。以前、醤油だけでやってたけど、こっちの方がまろやかで、うまい!

飾りは、梅干し。種を取って、まな板の上で包丁で叩いてペースト状にします。トントントントンと、音だけ聞いていると、すっごい料理の上手な人みたいで、気持ちが良いです。ここは、気合いを入れて、皮は細かく切って叩いて固体をできるだけ残さないように頑張ります。たまに妻が音を聞きつけて「おっ!」みたいな表情でやってきて、実は梅干しを叩いているだけの姿を見て、「料理人さんね」とにこやかに微笑んでいます。

味付けしたとろろを器に入れ、青のりを海面に見立てて線を引き、その上に梅干しを日の出に見立てて添えると、完成!

残った梅干しのペーストは、その場で私の口か近くに寄ってくる子どもの口へ。気合いを入れたかいあって、この一口は、少しだけど、いや少しだからか、滑らかで格別です。

2014年04月12日

酒のあて Vol.02「アボガド」

初アタックしたとき、堅いのを選んでしまった思い出があります。ちょっと、むにゅっとした感触のを選ばないといけないんですよね。

アボガドは中に大きな種があります。それを意識して細長く2分されるように包丁を入れ、クルッと回します。すると、種がどどーんと真ん中にはいったままの半分と、種の跡がぽっかりあいた半分に別れます。このクルッと分かれる瞬間が、少し快感で嬉しいのですが、みなさんは、どうでしょうか。

次は、ど真ん中にある大きな種をどうとるかなのですが、これを手でとるのは至難の技です。先人の知恵ですね。これは、包丁のうしろの刃を、種にグッと刺して、クルッと回すと奇麗に種がとれます。この種がクリッととれる瞬間も、少し快感で嬉しいのですが、みなさんは、どうでしょうか。
ただ、これは、ちょっとだけ技がいるようで、たまに失敗して、力業ですることもあります。味味は変わりませんが(笑)、美的にはよろしくないので、そうなると、少し悔しいです。

あとは、皮をむいて細く切るだけ。そこに生ハムをそれぞれまくと、完成!
気に入ったお皿に、自分の美的センスで盛りつけ、さぁ、プチ宴会といきましょう!

 

2014年04月12日

散策路1:春日大社~東大寺(⑦二月堂表参道)

二月堂から東大寺へは左側の表参道のルートもあります。三月堂の横を下りていきます。

広い石段の階段。
両脇に並ぶ石灯籠。

坂の途中に立派な鐘楼が見えてきます。
梵鐘は、「音(声)の三井寺」「姿の平等院」「銘の神護寺」と並び称される「勢の東大寺」。

2014年03月16日

散策路1:春日大社~東大寺(⑥二月堂裏参道)

二月堂から右手の坂を下ると東大寺の裏手に出ます。
この坂はお勧めの美しい坂です。
少し下ったあたりで、二月堂を振り返ってください。


曲線を帯びた坂。
石階段の横のライン。
両袖の土塀。そこに埋め込まれた瓦や礫が渋い。
季節によって、モクレンなどが彩りを添えます。

写真家 入江泰吉が愛した風景の1つです。

 

2014年01月21日

散策路1:春日大社~東大寺(⑤手向山八幡宮)

◆若草山の麓が切れたあたりで道路のルートはとらず、神社の境内地に入ります。

◆入口右手に、奈良一刀彫りと書道具の店が2軒並んでいます。
ちょっと寄り道しましょう。
ショーウィンドーに「玉虫の羽」みっけ!
発見したからには、子どもたちには答えてもらわないといけません。
「これ、な~んだ?」
   →知ってる、知ってる。玉虫の羽。
 
「玉虫の羽と言えば?」
   →法隆寺の「玉虫の厨子」。
ここから、皆で、このネタでワイワイ・ガヤガヤ。

◆境内地をしばらく行くと、見えてきました手向山八幡宮。
手向山八幡宮は、大仏建立の際、東大寺守護のため大分県の宇佐八幡宮(現、総本社)から迎えられた神社。
八幡神(応神天皇と同一とされる)は武運の神様としても有名。戦物で、武将が『南無 八幡 大菩薩』と言って矢を射るシーンがありますが、その「八幡大菩薩」とは、この八幡様なんですね。平安時代末期、東北地方の前九年の役、後三年の役で活躍した源義家は、八幡太郎義家と名乗っていました。

百人一首や古今和歌集に有名な歌があります。
「このたびは  幣(ぬさ)もとりあへず 手向山  紅葉(もみじ)の錦(にしき)  神のまにまに(菅原道真)」
【訳】このたびの旅は(掛詞)、出発の慌ただしさに、「ぬさ(神への捧げ物。神や絹を細かく切った物)」も用意する暇(いとま)がありませんでした。ところが手向山に来ますと木々の紅葉はさながら錦を織り成したようです。代りにこの紅葉の錦を「幣(ぬさ)」として捧げますので、どうぞ神の御心のままにお受け下さい。
近くに、菅原道真の「腰掛石」があります。

◆ここを抜け、三月堂(法華堂。文化財的にはこちらの仏像の方が有名。)横を通過すると、いよいよ「お水取り」で有名な二月堂です。無料で気軽に行けるという点と眺めが良いのがお気に入りです。

2014年01月21日

散策路1:春日大社~東大寺(③春日大社と藤原氏)

散策しながら、子どもたちに歴史問題を出すのが好きです。

 

春日大社は藤原氏の氏神。
だからなのでしょう、社紋は「下り『藤』」。参道を歩く際に意識していると、発見できます。「砂ずりの『藤』」も有名ですね。

では、問題です。藤原氏の氏寺は?
答えは、興福寺ですよね。一時は、大和一国を支配する勢いでしたが、信長に敗れて衰退し、明治時代の廃仏毀釈の嵐では廃寺同然となり、当時の僧は春日大社の神職に転職したという。五重の塔は、京都の東寺に次いでNo.2の高さを誇りますが、当時は、その五重の塔まで売りに出されたとは驚きです。現在の興福寺に門や塀がなく奈良公園内にある風情なのは、この頃の名残なのですね。
興福地周辺もおもしろいので、またの機会に散策あれ。

 

2014年01月21日