#

書籍紹介:「反省させると犯罪者になります」岡本茂樹著 新潮新書

なんとまぁ挑戦的な表題でしょう。
ただ、その心は、「即時に」反省を求めると、「世間向けの偽善」ばかりを身につけてしまい、真の反省に至らないということのようです。

 

犯行がばれてしまったときの人間の心理は、後悔であり、反省とはほど遠い。
アプローチ手法としては、いきなり被害者の視点(「被害者の身になって考えろ」「同じ立場だったらどう思うか」という観点からのアプローチ)から反省を迫るのではなく、まずは、非行・犯罪に陥る者の生育歴の中でのその者の被害者的な側面に光を当てる必要があり、そこから、非行・犯行に陥っていくその者の「気づき」が必要である。
と、筆者は言います。


少年事件や刑事事件の経験から、そうだなと思います。
ただ、言うは易し行うは難し。この点を意識しておかないと、叱るとき、つい「被害者の身になって考えろ」「同じ立場だったらどう思うか」なんて言っちゃうんですよね。本当は、どうしてそんなことをしたのかを、ちゃんと、じっくりと聞いてやらないといけないのにね。

 

2014年08月19日