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育ちの遊び心~Vol.10 『答えを教えない』 ~

子どもには、単なる知識の提供ではなく、「気づき」や情報を使いこなすための知恵と豊富な体験を与えたい。
氾濫する情報に惑わされず、自分の頭で考えて取捨選択して、答えを導き出せる力を育てたい。

雨はどうして降るのでしょうか?
3才、5才、小2くらいの年齢構成の時代に、子どもたちに聞いたことがあります。
???
すぐに会話になるはずもなく、私から
「そりゃぁ~、お空に穴が空いてて雨漏りしてるんや」
「いやいや、龍が暴れて雨を降らせてるに違いない」
「誰かがおしっこしてるんや」などと、仮説を並べます。

こうなると、子どもも調子が出てきて、
「そんな分けないやろ」
とかリアクションが出だします。

その中で、上の2人が、「龍なんか本当はおらへん」と言うので、試しに賛否をとりました。
「龍がいると思う人?」
一番下の子は半信半疑で「いる」と挙手、残り2人は「いない」に挙手。

で、どうしていないと思うの?と聞くと、「見たことないもん」。

それならと、当時、「竜の子太郎」という絵本を題材に保育所の生活発表会があったので、それを指摘して、「絵本に載ってたやん」と言ってみました。
すると下の子は、「絶対おるおる」と喜んで確信に。
生活発表会で演じた真ん中の子は半信半疑で「いる」に意見変更。
知識がつきかけている上だけが半信半疑で「いない」という結果を維持ということになりました。

かわいい~!
こんな子どもたちの姿が大好きです。

就学前周辺だったので、正解は言いませんでした。
だって、いつか、勉強でその知識が身についていくのですから。
この話題が、関心を抱くきっかけになってくれればと思ってます。
答えが分かってると学校の勉強もつまらないでしょうし。。。

答えを教えないのは、他者から与えられた表面的な知識では、本当の考える力は身につかないと思うからです。また、答えが最後まで分からないということは、何を言っても間違いじゃない(仮説とは本来そういうもの)ので、子どもが自由に発言できます。年齢が進めば自分で調べるようにもなるでしょう。

少年事件をやっていると、保護者の口の出しすぎで、子どもが自分の意見を言えなくなっていて、そこに問題の大きな根があることが往々にしてあります。

「答えを言わない」がひとつのポイント。
子どもたちには発見する力があります。
それをどんどん大きく育てて欲しいと願っています。
小学校高学年以降の勉強の土台作りのためにも・・・

2013年01月27日

育ちの遊び心~Vol.09 『発達の扉3 根っこを太く育てる』 ~

またまた「発達の扉(白石正久著)」からの紹介です。
ちょっとくだいて、一箇所(96頁~103頁)紹介しますね(第三弾です)。

言葉が出る前の子どもにカードを使って教える試み(早期教育?)に対して、筆者は「それで、言葉の根っこは太く育つでしょうか」と疑問を投げかけます。何となく分かる気がしますよね。しかし、筆者は、保護者がいっぱい語りかけることにも、それだけで「言葉が溢れるように出てくるでしょうか」と、もっと大切な何かを押さえないといけないのでは?と、問いかけています。

「根っこが太く育つ」「溢れるように」という力強い子どもの成長に、本当に大切な事って何?

筆者は、「子どもが言葉の根っこを育てているとき、いいもの探しのまなざしと自分のからだを使って、地域の空間や自然のなかで、色々な物を発見し、おとなとともに共感していく」と、その過程に注目しています。
「子どもは、言葉を教えられる存在ではなく、自分で発見し自分で伝えていくコミュニケーションの主人公」
「おとなは、その主人公の発見に、共感し、ことばをそえる存在」。

前回の「指さし」と同じ話ですが、ポイントは「生活体験に基づく」「子どもによる発見・感動」「共感」と理解しました。
筆者は、「友だちが持っているものへの憧れの心が、「それは何だろう」と近づくきっかけとなり、この時期の発達を導くエネルギーとなる」「いいもの探し(散歩など)は、その憧れの心をつくる」と説明しています。私は、このあたりの話がとても好きです。

 これは、実は、小学校以降にも通じる教育の土台づくりの基本ノウハウでもあるような気がしています。
子どものやる気エネルギー、「『なるほど!』と手を打つような感動」を、どう演出するかが腕の見せどころと言えば、乳幼児期と同じような感じがしてきませんか?

子どもには、単なる知識の提供ではなく、「気づき」や、情報を使いこなすための知恵と豊富な体験を与えたい。

「答えを言わない」と決めて、子どもに対して色々実験した時期がありました。
この「答えを言わない」というのがミソだと思うのです。             

2013年01月26日

育ちの遊び心~ Vol.08 『発達の扉2 指さし』 ~

またまた「発達の扉(白石正久著)」からの紹介です。
ちょっとくだいて、一箇所(34頁~37頁)紹介します(第二弾です)。

生後10か月頃(人によって違います)、そろそろ「指さし」が現れる時期です。

この頃の子どもはというと、お母さんの口紅・・・と言えば、「ああ、そうそう」と、顔中口紅だらけの我が子のエピソードをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
またこの頃は、ご飯を口に入れても、わざわざ自分の手で出す。
食べたくない物は、そのまま放ってしまう。
おむつにも抵抗。
オマルに無理にかけさせられるのはもっと嫌。
・・・
大変ですよね。

でも、口紅のエピソードは、大人が持っている道具への興味の始まりで、著者は、「大好きな人たちが持っているものは、何でも光り輝いて見えるのです」と説明しています。
そう言われると、子どものいたずらも、かわいくなってしまいます?
後者の大変な点も、子どもが「生活の主人公」になろうとしている行動と説明しています。
「育ってる、育ってる」ってことですよね。

こんな感性が芽生えてきた頃に「指さし」が現れます。
色々な物に新鮮な感動をした子どもが、自らの感性によって発見した感動の世界を、大好きな人に伝えようとしているのだそうです。
著者は、感動の心を伝えたくなる大好きな人がいて花開く「ことばの前のことば」と説明しています。

 ああ、いいなぁ、何でも感動できて。。。

この頃の子どもたちにとって、たいそうなことは不要なのですよね。
いっぱい身近な自然に触れ、感動の心があふれる体験をさせてやりたい。
そして、その純粋な感動を、大人も分けてもらって共感したい。

 「子どもとの共感」のお題で子育て談義をしていたとき、ある保育士から、「子どもが指さしする前に、『ほら飛行機やで』とか言うてるんちゃう?」と突っこまれたことがあります。
そうなんですよね。そんな感じで大人が子どもに話して来たことが「指さし」へとつながるので、とても大切なことだけど、「指さし」できるように育ってきたら、まずは子どもに感動して貰わないといけませんね。
大人は黒子
このあたりは、大人の腕の見せどころかな?

2013年01月25日

育ちの遊び心~Vol.07 『発達の扉』 ~

 「発達の扉(白石正久著)」。
子どもの発達っておもしろい!って思った本の1つです。

ちょっとくだいて、一箇所(34頁~37頁)紹介しますね。

 生後2か月頃(人によって違います)、そろそろ顔の向きを自分で変えることができる時期、その変える瞬間の話しです。
著者はこの発達に必要な力を、「おかあさんを求めてやまない心」と表現しています。
なかなかステキな言葉と思いませんか?

 この頃、それぞれの感覚で、1つの刺激だけではない、もう1つの刺激をとらえようとする力が育ってきます。聴覚は鈴とベルなど質的に異なる音を区別し、味覚は水と砂糖水などを区別し、どんどん感覚が発達していきます。
たぶん、見るもの聞くもの新鮮な感動!?
そりゃぁ、微笑みも広がっていきますよね。
見知らぬ人でも、あやしてくれると、嬉しくってたまらないんでしょう。「おはしゃぎ反応」というそうです。おはしゃぎ反応がみられるくらいに、大好きな人の顔と声を心地よいと感じ始めています。
他の刺激では引き出すことができない心の高まりを、大好きな人の顔と声は作り出すことができます。

で、実験です。
子どもの顔の反対側に回って声をかけてみましょう!
声はすれども姿はナシ。「おかあさんの顔が見たいよ~。」と子どもは一生懸命に声の方を見ようとします。
でも顔は簡単にはそっちを向いてくれません。「おかあさんの顔を見たいけど見れない」という葛藤(矛盾)が子どもに生まれます。

ここで、子どもが「声だけでいいや」って思ってしまうようでは、顔の向きは変わりません。
日頃、お母さんと目を合わせ、お母さんの顔を見られるのはこんなに楽しいことなんだという喜びをたくさん味あわせ続けていると、
「何が何でも絶対みたい!」
となって、顔の向きを自分で変えることができるということが起こるのだそうです。

きっとその瞬間って、子どもは、やったー!お母さんに会えたー!って感じなんでしょうね。

その瞬間に立ち会えるチャンスがある方。
「やったー、会えた、会えた!」って、子どもと喜びを共有してみて下さい。

2013年01月24日

育ちの遊び心~Vol.06 『子どもの思考の特徴(保存概念)』 ~

今回は子どもの思考の特徴(保存概念)です。
例えば幼児期では形の違う容器に水を入れ替えると水の量が多くなったとか、少なくなったと考えてしまうそうです。同じことは、粘土の形を変えた場合や、おはじきの並ぶ間隔を広げた場合などでもあるそうです(「子どものこころ」児童心理学入門・桜井茂男・濱口佳和・向井隆代著83頁)。

へぇ~。ほんまかいな?
子どものが小さかった頃、我が子に試してみました。

さっそく100円ショップで、大きさの違う透明の計量カップや容器をいくつか購入。
お風呂タイムへ。

実験で~す。
何が始まるのかと、子どもたちの目はキラキラ。
じゃじゃ~ん!
まず計量カップに水を入れます。何ccかキッチリに入れます。
次に(形が大きく違う)このコップに水を入れていきます。

たら~り、たら~り。。。

では、水の量は増えたでしょうか、減ったでしょうか、それとも同じでしょう~か?

できる、できないじゃなく、この時期だけの発達段階を目の前で見れたということが、おもしろい!
だって、これって、意識しないと見えない世界でしょ。

盛り上がってきそうなら、次の実験です。1つの器に水を入れて他の器に移し替える実験をします。
で、実験前に。溢れるでしょうか?と質問。
溢れると思う人?
溢れないと思う人?
ここはちゃんと皆に意見を言ってもらいましょう。
それから実験開始です。
たまに、大人がわざと間違ってあげると、盛り上がります。
だんだん溢れるかどうか微妙な量にしましょう。大人でも難しいです。

理屈っぽく言うと、これは、仮説を立てて実験するという体験をしてもらっています。
仮説は間違っても良いのです。
それは、恥ずかしことではないのです。

子どもたちが、いきいきと自分の意見を言えるように育って欲しいと願っています。

一度お試しあれ。
はまると長風呂になってしまいますが。。。

2013年01月23日

育ちの遊び心~Vol.05 『絵本の読み聞かせ』 ~

子どもにとって、保護者の声は最良の心地よいものです。
絵本のよさは、絵本作家によって練られた文章が、保護者の声で子どもに語られるという点にあります。

自分の価値観だけだと絶対に選ばなかっただろうけれど、定評のある絵本作家の絵本は、なかなか優れものです。
驚かされたのは「もこもこ」(作:谷川俊太郎・絵:元永定正)。
プーとかパチンとかの擬音語と絵だけの絵本で、何がおもしろいのやらと思いきや、もういっかい、もういっかいと、何度も読まされた経験があります。
「ぶたやまさんとキャベツくん」(作・絵:長新太)も不思議系。
次は何が出てくるかという子どもたちの想像力と絵本がキャッチボールをしているようです。

「今日はみんなでくまがりだ」(文:マイケル・ローゼン(再話)・ 絵:ヘレン・オクセンバリー・訳:山口文生) は、家族で野を越え、川越えのたびに、「今日はみんなでくまがりだ。・・・」と同じフレーズが出てくるリズム感のある絵本です。子どもとおでかけ中、ちょっと冒険気分を出したいときに、子どもと手をつなぎ、このフレーズを一緒に歌っていました。その日の晩に絵本を読むときに、「今日、☆☆やったな」と子どもが話してくれた日には、そりゃぁ嬉しいものです(こっちから引き出すんじゃなくて、体験した楽しさが、何かのきっかけにあふれ出て、しゃべらずにはいられないという状態に子どもがなるのが好きです)。

「ちびゴリラのちびちび」(作・絵:ルース・ボーンスタイン、訳:岩田みみ)も、子どもを大切にしている雰囲気が出ていい感じです。誕生ケーキが出てくるシーンでは、子どもがハッピーバースデイを歌い出したり、ろうそくを吹き消すまねっこをしたりしていた時期もありました。

「こぶたくん」(作:ジーン・バンルーワン、絵:アーノルドローベル、訳:三木卓)は、絵本と言うよりは、もう本の領域ですが、あったかい感じの本で、寝かしつけに読んでいたら、子どもが幸せそうな感じで眠りについたなぁと感じることがよくありました。

中学生以上になると、なかなか話をする機会が少なくなってきますが、絵本の話になると目を輝かせて話題に入ってきたりするので不思議です。絵本と子どもの関係は、大人の目から見てもなかなかおもしろいものです。

2013年01月22日

育ちの遊び心~Vol.04 『子は親の鏡』 ~

子育て・保育は、「未来を育てている」。
そして、お互いに影響し合い、「今を共に育っている」。

とても尊い、大切な営みだと思っています。
そこにひとつまみのお塩(技術・スキル)で、豊かな味付けを。。。

 「子どもが育つ魔法の言葉(ドロシー・ロー・ノルト/レイチャル・ハリス/石井千春=訳)」から、詩の引用です。
 
子は親の鏡
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう


励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることを大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、
子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

2013年01月21日

訟廷日誌~Vol.01 『恐喝事件』 ~

若かりし頃に請けた刑事事件のお話です。

事案は、同僚から恐喝した事件。
被疑者にも言い分はあるのですが、法的評価としては恐喝です。被害弁償して示談するというオーソドックスな弁護方針でいくことになりました。
早速アポを取り、ご両親と被害者宅に謝罪に赴き、示談を交わしました。
①謝罪条項、②被害弁償はオーソドックスですが、この件は、③単なる許しを越えて、被害届の取り下げまで了解して頂きました。
ご両親には、被疑者に面会して報告してあげてくださいと伝え、私は、示談書とともに起訴猶予を求める意見書を警察と検察庁にFAXで送り、これにて一件落着。

となるところでしたが、ここから驚くべき急展開!
夕方6時頃、ご両親から事務所に電話が架かってきました。面会に行ったところ、被疑者が警察から暴行を受けたというのです。事件をつぶされたと思ったのか、被疑者を壁際に立たせ、壁に向かってイスを投げたところ、跳ね返って被疑者の足に当たったらしいのです。
ありえん!!
その足で警察に飛んでいき、証拠を保全し、嵐の抗議!
・・・アプローチ方法は企業秘密(笑)・・・
事務所に戻ったのは、夜の12時を回っていました。
やれやれ。。。

もちろん被疑者は、起訴猶予となりました。

2013年01月20日

保育所の保護者会活動

私は幼稚園で育ちましたが、私たち夫婦は弁護士夫婦で長時間保育が必要なので子ども達は保育所育ちです。
もう卒業しましたが、共同保育所、公立保育所、私立認可保育所の保護者会活動に長年携わってきました。
子どもを中心とした発想。実質的平等・自由。この活動の中でたくさんのことを学び、たくさん一緒に子ども達と遊びました。そして、その中でつながった仲間達と、OB会だの何だのと、今でも一緒に人生を楽しんでいます。

 

保護者会活動は、「共稼ぎなどで忙しいから、事情があって大変だから、などで保育所に預けているのに、どうしてこんなことをしないといけないのか」という疑問が沸くことがあります。
やらされてる感があると、全然おもしろくないし辛いですよね。
これについては、保護者会総会でのある保護者の発言がヒントになるような気がします。
「ここに来るまでは、保育園は単に子どもを預けるところという意識だけだったが、『一緒に』ということの大切さに気づいた」ということです。
一緒に。。。
好きな言葉の1つです。

 

「育ちあい」という言葉があります。
子どもたちの交流、保護者の交流、保護者と他の保護者の子どもとの交流など、お互い良い影響を与えあい、育ちあいたいものです。
保護者会活動は、このような色々な関係性や絆(きずな)の基礎になれると思っています。

政治学では、大衆化はコミュニティを喪失させ個々人を孤立化に向かわせると言われていますが、この保護者会活動は、上手に育てると、この現代社会の課題に対する1つの処方箋を示しているように思うのです。

 

新システムにより保育制度そのものが根底から瓦解しそうな情勢ですが、似て非なるものに惑わされず、大切な本質を守れればと思っています。

2013年01月19日

育ちの遊び心~Vol.03 『食卓』 ~

「孤食(こしょく)」という言葉をご存じでしょうか?
孤独に、ひとりぼっちで、子どもが1人でご飯を食べている姿です。
「おちつきのない子どもたち」が増えていると言われている昨今、この孤食は、それにも関係するのではないかといわれています。

 

そもそも食事とはなんぞや?

 

基本形は、生命を維持し成長するための栄養素を摂取することです。
これは、生きとし生けるものの、生きるための術で、動物であるヒトが本能的に必要としているものです。

 

が、人間は、それだけではなく、文化としての食事という世界を知っています。
『食卓』という言葉は、何となく、そのような文化の香りがして、好きな言葉です。

 

食事というツールを囲み、時を同じくした人が語らい、話を弾ませる。食を介したコミュニケーションは、人間の原始的な欲求と直結しているからでしょうか、人を親しげにします。
懐石料理では、お椀や箸置きの細部に至るまで心を尽くされ、食材にも様々な工夫が凝らされ、食する人を喜ばせ、それがまたその場を共にした人のコミュニケーションツールの働きにもなっています。
その心は、食事を共にした人が、「おいしかったね」「たのしかったね」という余韻がもてるような食卓であって、様々な心づくしは、その小道具です。

 

家庭で、ここまでの小道具は無理ですが、そういう食事風景にしようとする意識があれば、箸置に少し凝ってみたり、グラスをちょっとリッチな雰囲気にしたり(大人はワイン、子どもはグラスでジュース)、花を一輪食卓に置いたり、など工夫は色々出来ます。花を買ってきてサプライズなど、大人でもそうかもしれませんが、子どもも、盛り上がるものです。

いつもは大変でも、思い立ったが吉日。


何、何!? どうしたん!?


他者が驚くのは結構楽しいものです。

子どもたちには、食事風景の楽しさを、実体験させたいです。

2013年01月19日

おりがみ

一枚の四角い紙が、折り方次第で色々な形になるのですから、考えてみれば凄いことです。
かつて、保育制度の視察調査でスウェーデンに行ったとき、訪問先の保育所で、一緒に行っていた保育士さんが新聞紙でカブト(鎧甲のカブト)を折って子どもにかぶらせたら、それはそれは大歓声の人だかりでした。 

我が家で「おりがみ」がブームになった頃、だんだん簡単なのに飽きてきて、格好いいのが折りたいと思うようになりました。その時見つけた折り紙の本が 「世界のカブトムシ・クワガタ」山田勝久著 です。
表紙の完成写真に魅せられて、ほんとにこんなのが折れるの!?と、ワクワクして購入しました。

が、これがかなり手強い。
微妙に折り方の分かりにくいところもあって失敗を重ね、最初は1体折るのに、ほとんど1日仕事でした。

例によって妻からは呆れられましたが、一旦やると決めた以上は困難に直面してもあきらめずに頑張るということは、仕事的にも、子ども達に伝えたいこととしても、とても大切なことだと思っているんだけどなぁ~。
子は親の背中を見て育つ。

当事務所入口の飾り棚(トップページの写真左側)に、その当時折ったカブトムシやクワガタの折り紙を飾っています。

2013年01月12日

「子ども」という表記に込められた意味

「子供」を「子ども」と表記する。
これは、昔、子どもの権利について意識のある人たちが、子どもは1人の独立した人格であり、大人の「お供」・従属物ではないというメッセージを込めて、このような表記とすることを始めました。
たかが表記、されど表記。
そこに込められたメッセージ性は、子どもを中心とした家族の法律関係を扱う弁護士の、専門性や意識レベルを示すスクリーニングのような面があるように思えます。
骨董品の真贋ではありませんが、そういう視点で表記を見ていただくと、おそらく、意識が高いと思われる専門機関では、「子供」表記はできるだけ避けるようとされているのが見えてくると思います。
もちろん、法的用語や固有名詞に近いものなどで「子供」と表記すべき場合もあるので、話がややこしいのですが、それでも、何となく、違いが見えてきます。

これは使ってはいけないという「言葉狩り」としてではなく、必要性がない場面においては、専門家故に、できるだけメッセージ性を考えた表記を工夫しようという考え方です。
まあ、このように偉そうに言っていても、パソコン時代。変換忘れで、そのままになってしまっていることもありますが・・・。

2013年01月12日

写真は、「真」実を「写」す?

写真は、読んで字の如く、真実を写す。

写真は裁判でもよく使われ、交通事故では事故現場の写真は必須です。
どんな感じの場所なのか、運転者からどのように見えるのか、など写真があれば一目瞭然だからです。

が、実はそこには錯覚が潜んでいます。
極端に言うと、事故現場が広く見えたり狭く見えたり、視覚的には一度にそんなに広い範囲は見えないのに見えるように錯覚してしまったり、などが生じます。
カメラ好きの方は、もうおわかりですよね。
そう。
レンズには種類があるということですね。

芸は身を助く。
裁判では、そんなことも意識しながら証拠を吟味し、場合によっては、自ら事故現場に行って証拠に使う写真を撮ることもあります。
実は、弁護士や裁判官でも、このことは意外と意識されていないのです。

2013年01月11日

「数」の話

数学的な考え方を子どもの遊びの中で育てる工夫ができないかなと、本屋で数学の文献を読んでみました。
1時間ほど読んだら、久々の数学で頭がクラクラしてきました。
何かをつかんだというわけではありませんが、その中で面白いと思ったネタを1つ。

 

1,2,3,4,5・・・。「数には2つの意味がある。」
ああ、これとこれのことね。と分かる方はどの程度いらっしゃるでしょうか?
答えは、量を表す意味と、順番を表す意味があるということです。

 

ラムネが1つ、2つ、3つ、4つ、5つ・・・。これは、量を表しています。英語ではワン、ツゥー、スリー・・・です。
前から1番目、2番目、3番目・・・。これは、順番を表しています。英語では、ファースト、セカンド、サード・・・です。

 

これだけだと、だから何やねんなのですが、この論点は引き算で顕在化します。
ラムネがお皿に5つ入っています。2つ食べました。では、残りはいくつあるでしょうか?
答えは、5ー2=3つです。登場してくる数字を引けば答えが出るわけです。

 

で、次の問題です。
前から2番目の人から5番目の人までは合計何人いるでしょうか?
はい。もうおわかりですね。登場してくる数字の引き算をすると、正しい答えにならないのです。
これは、順番を表すお題なのに、合計何人いるでしょうという量を表す答えを要求されていることからずれが生じるということなのだそうです。それで、この種の問題はわかりにくいんですね。
この手の順番と量の問題が混在している際は、量の問題に一旦転換して考えると分かりやすいと、その本には書いてありました。5番目までの人は5人。2番目から入れるということは1番目の人、1人を外すということね。だから5-1かという感じになるということなんでしょうね。

2013年01月09日

自転車通勤

エコと体力づくりを兼ねて、昨年の夏から自転車通勤をする日を入れています。1時間弱かかりますが、だらけた体がしゃきっとして、なかなか良いのと、みんなが驚いてくれるのが嬉しいです。
ここしばらく寒かったのでさぼっていたのですが、初自転車通勤をしました。
久しぶりで気持ちが良かったです。

2013年01月08日

ワンピースネタ

ワンピースがきたので、もうひとネタ。

チョッパーが仲間になる頃の話。
Dr.クレハがチョッパーに言ったセリフが胸に刺さります(場面を知っている人は泣けます)。

「優しいだけじゃ人は救えない。救いたきゃ、それなりの知識と医術を身につけな!」

自分に対する戒めと、子どもたちにも伝えていきたいセリフです。
少年よ大志を抱け。

2013年01月06日

ONEPIECE FILM Z

妻に誘われ映画に行きました。
ワンピースは、好きなアニメの1つですが、今は、これでもかとばかりの売り状態ですね・・・。

ナミちゃんとロビンちゃん、かわいすぎ。
青キジ、ムチャクチャ格好よかった!
ゾロは、ゾロ。
ルフィは、ルフィ!
Z先生。最初怖かったけど、ちょっと悲しかったなぁ・・・。

明日から仕事。気合いを入れて、まっすぐ進もう!

2013年01月06日

’12 多岐アルプス ハイキング

丹波の岩稜の山で、多岐アルプスとも言われている山が小金ヶ岳(725m)です。冬の足音が聞こえ出すこの季節、プラスMの会第2回企画は、ここを選びました。鎖場ありの岩稜の山、赤湯の草山温泉、そしてこの季節で丹波といえばぼたん鍋でしょう。

三嶽と小金ヶ岳の鞍部にあるオオタワ駐車場からだと、距離的にも時間的にも手軽に高山気分を楽しめるので、おすすめです。最寄りは、舞鶴自動車道・丹南篠山口IC。

H24.12.22、あいにく天気予報は雨。雪かもと念のため簡易アイゼンを人数分持って出発。無理なら途中で引き返すことも視野に入れつつでしたが、何とか行けそう。

登山口から林間部をぐいぐい登っていくと尾根に出ます。ここから岩がゴツゴツした上り坂が現れます。写真はそのあたり。霧がかかって何とも格好いい。ここを登り切って少し進むと、やがて岩稜が現れます。長い鎖場や、蟹の横歩きもあり、まさに天然アスレチック。ワクワク楽しめます。晴れていると切り立った岩場から高山のような景色が見れるのですが、この日は霧で見えません。途中に、石柱のように立ち上がった岩があるのですが、すべると危ないので、この日はそれもスルー。山頂手前では、うっすら雪景色。しめった岩場は難易度がワンランクアップでした。

さて、下山して温泉。建物入口で石製のイノシシがお出迎えしてくれる草山温泉の泉質は、ナトリウム・塩化物強塩 冷鉱泉。茶褐色の濁り湯です。
その後は、お待ちかねのぼたん鍋。この季節の丹波のぼたん鍋なので「近又(きんまた)」を予約しておきました。この季節は冷凍じゃなくて生肉がいただけます。肉が軟らかくなるまで、20~30分、じっと我慢の子ですが。その間、焼きぼたんをいただきました。まさにジビエ料理。野生の味がしたような気がしました。みんなでワイワイ鍋をつついたあと、〆はぼたん丼。

食後はミカンと思いきや、菓子でした。賛否両論だったので変更してみたそうです。お部屋でゆっくりいただき、贅沢させていただきました。

ちょこっと街歩きをして、旧篠山地方裁判所にタッチしてから、猪肉を調達して帰りました。

2013年01月06日

’12 曽爾高原&倶留尊山ハイキング

弁護士有志で「プラスMの会」結成。その第1回企画にこのコースを選びました。
曽爾高原はススキの名所。周辺は室生火山群の景勝地で、秋には、倶留尊山の紅葉もあわせて狙えます。岩場あり、ロープありのお楽しみもあり、また、帰りの温泉もすばらしく、初回のつかみには持ってこいのコースです。

西名阪自動車道の針ICで降り、しばらく下を走って曽爾村へ向かいます。まもなく到着というあたりで、兜岳と超鋭角の鐘状の鎧岳が出迎えてくれます。
駐車場からすぐに曽爾高原のススキの大海原です。
そこを通り抜けて階段道をあがっていくと、時折朝日が差し込み、ススキの穂先が真っ白に輝いて見えます。



尾根に出ると、そこが亀山峠。左手のススキ広がるお亀池を眼下に尾根道を通っていくと、岩がゴロゴロ目立ってきます。林に入る手前で振り返ると、それはそれは良い眺めです。

 

二本ボソの料金ゲートを通過すれば、そこが1つめの山頂。向かいに見えるが倶留尊山です。
小休止して倶留尊山を目指します。岩の急斜面をロープにすがって鞍部におります。ワクワク・ドキドキで、ほんの少し本気になれて、おもしろい!
鞍部の林を少し歩いて、今度は倶留尊山を目指してロープを伝って登り返します。登り切れば、そこが倶留尊山の山頂。室生火山群の最高峰(1,038m)の鐘状火山です。


振り返ると、最初の山も紅葉。



昼食は、倶留尊山山頂でお湯を沸かして道場六三郎のフカヒレスープとおにぎりです。

昼食後下山開始。二本ボソでは運良く光が差し、倶留尊山の紅葉が美しい。


二本ボソのイワシの口に立つなど、ひとしきり遊んで下山。

その後は、お楽しみの温泉「お亀の湯」。肌にまとわりつくような温泉感で、しっとりすべすべ。まさに美人の湯です。泉質は、ナトリウム・炭酸水素塩。

大阪に戻って夜の部へ。

2013年01月06日

’11 高御位山ハイキング

別名播磨富士。
標高304mながら、播磨アルプスと呼ばれることもある岩稜の山です。稜線は北が頂点の蹄鉄型で、左右の麓に鹿島神社があります。「たかみくら」とは、天皇の玉座(高御座)と同音。古事記・日本書紀などの神話の世界と関係しているのでしょうか。頂上の高御位神社奥宮の祭神は、国づくりの神とされている大己貴命(大国主命)と少彦名命の2神です。

5時半起床。加古川バイパス・高砂北ランプを降り、蹄鉄の真ん中あたりの長尾バス停付近に駐車。急傾斜の最短コースで頂上を目指しました。
登山口がちょっとみつけにくいかもしれません。あぜ道のようなところから登山口に入って林を抜けると、まさに岩稜の山。岩のある道をどんどん高度を上げていきます。振り返ると、池と田園風景の良い眺めが眼下に広がります。途中、大きな一枚岩のような岩尾根があり、岩好きを喜ばせてくれます。
8合目あたりで、岩に直接記載された巻道と直登の2ルートの表示。少し日陰があったので、小休止して、どちらのルートにするか考えることに。事前情報では直登がおもしろいらしいが、かといっても巻道があるほどなので・・・と悩んでいたら、何と、大丈夫かなと思えるほど年配の方が直登を選択。それならと、直感を頼りに直登を選択しました。

ところが、少し登ると、急傾斜で足場がほとんどない場所が出現!
まじか!!
さすがにカメラをリュックにしまいました。
両手を使ってちょっとした岩登りです。ドキドキ・ハラハラで、少しアドレナリンが出ました。
しかし、これを、さっきのおじいさんは登ったんだろうか?
年配者は若い頃の鍛え方が違うんでしょうね。お見それしました。。。
 
頂上は大きな岩が露出して切り立っていて、迫力満点!
緊張しますが、絶景です!

   
 

まだ9時すぎだったし、あの急な坂を逆に降りるよりはと、鹿島神社に向かって、思い切って縦走することにしました。

激しいアップダウンを繰り返しで、一体、いくつの峯を越えたのやら。。。
ほとんど直射日光の岩山で暑くて体力の消耗も激しいのですが、時折出会う谷からの涼しい風は、何とも気持ちの良いものです。

途中、道を間違えたかと思えるような絶壁の場所がありますが、右手にルートがあります。やがて、縦走路が左手に曲がっていきます。左手の大きな岩尾根越しの遠くに高御位山山頂がかすんで見えます。えらい距離を歩いてきたなぁ。

最後のクライマックス、岩盤の広い尾根の急な下りが見えてくるとゴールは間近です。しっかりと靴の底面で岩盤を踏みしめて下りると、あとは林を抜けて鹿島神社に到着です。午前中に到着予定が、1時少し前になっていました。

この日は、反省。ちょと判断をミスりました。
暑かった~!
夏の岩山を甘く見たわけではないのですが、途中で水切れ。ゴール近くで親切な登山者に水を分けてもらいました。

下山後トイレの水でクールダウン。
名物の柏餅を食べて参道を歩いていると、再び先ほどの親切な登山者と遭遇。通り道だからと、長尾バス停まで車に同乗させて頂くことに。本当にありがとうございました。

この後は、お楽しみの温泉。加古川天然温泉 ぷくぷくの湯に行きました。

2013年01月05日

’10 赤目四十八滝ハイキング


赤目四十八滝渓谷は、滝と紅葉で超有名ですが、天然記念物のオオサンショウウオの棲息地だけあって、何といっても水がキレイ!子どもの頃に、親によく連れて行ったもらった手軽なハイキングコースで、全てが懐かしい。
ちなみに、「赤目」の名の由来は、修験道の祖・役行者が赤い目をした牛に乗った不動明王を見たという伝承によるそうです。

土産物店を通り抜けると、見えてきました日本サンショウウオセンター。
オオサンショウウオを見ていきましょう!



ウーパールーパーもいて、懐かしい。昭和59年(1984年)に三菱ミラージュのCMで大ヒットしたエリマキトカゲに続き、昭和60年(1985年)に日清「やきそばUFO」のCMで登場して有名になりました。ウーパールーパーは、意外と一般の人でも飼えるらしいです。

赤目五瀑のうち最初に出会うのが不動滝。明治の中頃までは、不動滝から奥は原生林で覆われ先に進むことができず、これがメインの滝だったそうです。




滝の横を登って、滝の上部を吊り橋で渡ります。
少し行くと、千手滝が現れます。岩を伝う幾筋もの流れが千手観音の手のようであることから、この名が付いたそうです。滝壺の横に砂浜のような場所があり、そこで、昼食。
千手滝の左岸の急な階段を登るとすぐに出合うのが、布曳滝。岩盤が一筋にえぐられた溝に沿って流れ落ちます。
その後は、渓谷沿いの遊歩道はときおり階段のアップダウンが出てきますが、ほぼ平坦な道が続きます。そのうち、百畳岩と呼ばれる広い河原に出ます。

その後も美しい景色には事欠かず。
雨降滝は変わっていておもしろい。

 

やがて、上部から数段の小瀑を重ねながら巨岩の両脇を流れゆく荷担滝(にないだき)が現れます。赤目四十八滝の中で最も有名な冒頭の写真の滝です。荷を背負ったような姿から「荷担滝」の名が付いたそうで、石が荷物、滝筋が背中ないし手で、後ろから見た姿というところでしょうか。
ここは滝壺周辺の砂辺に降りることができ、あっちにカメラ、こっちにカメラで、しばらく休憩しました。

このあと、琵琶滝、岩窟滝と続くのですが、この日は、良い感じのところで撤収。

下の店で草餅を頬張り、少し車移動して地元の酒屋さんで地酒を調達。
帰路につきました。

 

2013年01月05日

’09 二上山ハイキング


前座に屯鶴峯。
屯鶴峯から通じるハイキングコースもありますが、車移動で竹ノ内街道に入り、万葉の森駐車場に停車。ここから二上山を目指します。
 二上山は、雄岳(517m)と雌岳(474m)の2つの山頂がある双耳峰で、「ふたかみやま」という由緒正しい別名も持っています。古来、雄岳・雌岳の間に日が沈む様子から、神聖な山として崇められてきました。石器の材料のサヌカイトの産地で、古墳時代から飛鳥時代にかけては、住吉津や難波津から飛鳥地方への大動脈のルートとなり、日本初の官道と言われる竹内街道が二上山の南を走っています。そう、このあたりは、「近つ飛鳥」と呼ばれ、当時の重要都市だったのですね。

 万葉の森からの舗装道路を鹿谷寺跡に向かう分岐が登り口です。急な階段を上り、しばらく行くと鹿谷寺跡。ちょっとした広場で、子ども受けしそうなミニ岩場もあります。



ここから、お楽しみの岩道の登りが少しあり、展望の良い岩場に出ます。
その後も楽しい山道が続きます。

しばらく登ると舗装道路に出会い、そこから展望台(展望が木に遮られイマイチ)をスルーし、右手にあずまやが見えてくれば、馬の背はもう一息です。
そのまま階段道を上って雄岳を目指します。雄岳頂上の展望はなく、葛木坐二上神社の少し先に大津の皇子の墓があります。
天武天皇にかわいがられた有能な第3皇子だったようですが、それ故にか、天武天皇の死後、謀反の疑いをかけられ24歳で賜死しました。

『 ももづたふ 磐余(いわれ)の池に 鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ 』 
万葉集にある大津皇子の辞世の句です。
『 うつそみの 人なる我や 明日よりは 二上山を 弟と我が見む 』 
万葉集にある姉大伯皇女(おおくのひめみこ。大来皇女とも書きます。)の歌です。

いにしえに想いをはせた後、次は雌岳に向かいます。
馬の背から階段道を上り返します。
山頂は展望よし。
このあたりは、第二次世界大戦の際に、高射砲が据え付けられていた箇所で、今は石の日時計があります。

小休止して、岩屋方面に下ります。
山の南側を巻く道は、景色も風も気持ちが良い道です。



やがて倒れている巨木が見え、その先が岩屋です。
由緒正しいところなのですが、日陰で湿気もあり、岩のくぼみが人の顔のようにも見えて、ちょっとおどろおどろしい。
倒れている巨木の下を通り抜け、山道を下っていきます。



舗装道路に出れば、それが万葉の森に通じる道です。
子連れなら、このあと麓にあるフィールドアスレチックも良いかもです。ただ、岩場の鎖場は力量を見極めて大人が判断してあげてください。

「ハイキング同好会」では、このあと車移動で、竹内街道歴史資料館へ。
こじんまりとしていますが、各展示の他、中央に置かれたマジックビジョンでは、立体的な画面に登場する仙人が、街道の歴史を幕開けから現代に至るまで楽しく解説してくれておもしろい。これを見ながら、かなり休憩してしまいました。
帰り際、館長さんだろうか、声をかけていただき、サヌカイトの話題になり、そういえば実際には手にとったことはないなぁ~という話をしていたら、本物のサヌカイトのかけらを頂きました。石器の材料となる黒い石です。割れた箇所の尖った先をさわってみると、切れ味があることが分かります。すごい!! どうもありがとうございました。
 
この日の温泉は太子温泉。混じり気なしの100%源泉湯というのがウリで、泉質は、単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)。風呂上がりの休憩場所は、ちょっとレトロな地方の雰囲気。
普通の牛乳の外、濃い牛乳が置いてありました。牛の種類が違うらしいのですが、ホントに濃い味がしました。

このあと、地元に戻って夜の部。





2013年01月05日

’09 屯鶴峯(どんづるぼう)

知る人ぞ知る、お気に入りの名所の1つ。
灰白色の断崖の景観。
遠くから眺めると松林に多くの鶴が屯(たむろ)しているように見えるというのが、その名の由来。
二上山の火山活動により火山岩屑が沈積し、その後の隆起によって凝灰岩が露出し、1500万年の風化・浸食を経て、今、私たちの目の前にあります。
国道165号線穴虫交差点から、県道703号を太子方面へ折れてすぐ。入口に2台程度の駐車スペースあり。

どんづるスタート!
はい到着!

そんな超手軽な距離感です。このギャップがまた「いと おかし」。 

目の前に現れた岩場を登ると断崖が現れます。

一度は押さえておきたい景観です。

2013年01月05日

大和郡山城

寺社勢力の強かった大和に、織田信長から大和一国を与えられた筒井順慶が郡山城を築き、その後秀吉の弟である秀長が大和・紀伊・和泉100万石の領主として入城し、城や城下町を整備しました。


大和に石材が乏しいためか、急を要したためか、墓石、石臼、お地蔵様、何でもござれとばかりに、石垣に用いられています。天守台下の逆さ地蔵が有名ですが、これは石垣の奥にあるので、懐中電灯を持っていって頑張って見ないと分かりません。

追手門前に数台の無料駐車場があります。

一見、城関係の何かなのかなと見える交番もなかなかですが、市役所も、さすが大和郡山市!入ってすぐに金魚の水槽があります。本家菊屋は、その市役所と目と鼻の先。名物「御城之口餅」を店先で頂きましょう。鎧戸などの古風な建物を維持されているところも絶品ですが、当然、商品も絶品。なかなか上品で美味です。秀長が秀吉をもてなす際に出された菓子と言われているだけのことはあります。おみやげにもどうぞ。

 

2013年01月05日

安治川トンネル

大阪のマニアックな名所の1つです。
元々は、「源兵衛渡し」という渡し船があった場所で、現在は交差点名などに若干の名残をとどめています。さびれて消滅したのではなく、むしろ、あまりに利用者が多くて、安治川トンネルに発展的に解消しました。
工法も、日本初の沈埋工法。昭和19年竣工です。


同じ構造の建物が対岸にもあり、川を挟んで線対称の構造になっています。 



そうです!両岸の建物にある階段やエレベーターで川底まで昇降し、川底のトンネルを通行するのです。

 

この建物の、左側の奥まった部分の左端が階段、その右側がエレベーターです。
夏場は階段もお勧めで、階段を降りるにつれて温度が下がっていくのが実感できます。トンネル内は、驚くほどひんやり涼しいです。

ところで、この建物右側3分の2を占める出っ張っている部分は何でしょうか?
実はこれ、車用のエレベーターなのです。
中を見たい!と思ったのですが、閉鎖されていて、見えません。

で、ネット検索して、ついに見つけました。「JCCA(社)建設コンサルタンツ協会」のホームページから、土木遺産→日本の土木遺産→近畿→安治川トンネルとたどっていくと、現役時代のトンネル内の写真が掲載されています。
すばらしい!
どうやら誇れる土木遺産の1つのようです。

2013年01月05日

大阪の渡し船

「渡し船」 何と郷愁を誘う言葉でしょう。
水都大阪の名残か、何と大阪でも、現在、8航路が運行されています。しかも無料!
そのうち、ちょこっと行って欲しいところが、海遊館近くの天保山渡船場。対岸の船着場は、USJに通じる桜島です。

 

 
自転車も乗船する、まさに市民の足。
海上から海遊館も見えて、眺め的にもGood!
ぜひ、往復乗船してみてください。

 

★プラスαで、天保山もどうぞ。
  

江戸時代の天保年間、安治川河口の土砂が堆積し船の航行に支障が生じてきたので、川の土砂をさらえ、その土砂が積み上げられたのが天保山。浮世絵にも登場する江戸時代の大坂の観光名所。「摂津名所図会大成」によれば、「山の高さ凡そ十間(約18m)」「周廻百間余(約180m)」とあります。

幕末の外国船打ち払いのための砲台建設で土砂が削り取られ、更に高度成長期の地下水くみ上げによる地盤沈下もあって、現在の高さになったそうです。日本一低い山として売り出し中ですが、築山であり、自然現象でできた「山」ではないので、あくまで、大阪人の「いちびり精神」を前面に出したネタという感じでしょうか。

ずっと隣の大きな築山が天保山だと思っていたのですが、これは昭和に公園として整備されたときにつくったのでしょうね。ただ、約18mも川の土砂を積み上げた江戸時代の天保山を想像したくて公園の築山の高さに興味があるのですが、これは何mなんだろうか?

2013年01月05日

スノーボールアース(全球凍結)

 地球史46億年の歴史の中で、地球全体が氷に覆われてしまった時期が3回あり、この状態の地球をスノーボールアース(全球凍結)というそうです。人類(新人)の誕生が20万年前というレベルですので、それはそれは長いスパンの間で起こっている出来事です。

 どうして、こんなことが起こるのでしょうか。そのメカニズムは、次のように考えられています。
 地球の気温を決定している大きな要素は、太陽光の熱と二酸化炭素による温室効果で、二酸化炭素の最大の排出源は火山活動です。そのため、火山活動が極端に弱まると二酸化炭素濃度が低下し、暴走的に気温低下が始まります。寒冷化して大陸が氷河や雪で覆われると、太陽光の反射率が高まって熱を受けられなくなり更に気温低下に拍車がかかり、やがて全球凍結に至ります(恐竜絶滅の原因が、巨大隕石の衝突により砂塵が舞い、山火事が起こり、そられが太陽光を遮って気温低下が起こったとも言われていますが、それとの整合性については、調べてもよく分かりませんでした)。
 凍結状態でも海底や陸上の火山活動により二酸化炭素量は少しずつ増加します。長い年月を経て温室効果が徐々に上がり、ある限界以上に高まると、気温が上昇して海洋の凍結状態が解除されます。海洋の氷が溶けると、太陽光の反射率が下がって熱を効果的に受けるようになり温暖化が進みます。更に海水温が上がると、海水に溶けていた二酸化炭素が大気中に放出されて温室効果が一気に高まり、暴走的に気温が上昇し、地球全体が数10度の高温状態になります。

 ある時点から温室効果が一気に高まり暴走的に気温が上昇するという点は、『地球温暖化問題』の取り組みに残された時間は、それほど多くないことを示しています。それなのに、世界はまだ積極的な取り組みに一丸になれずにいます。私も含め、1人ひとりが考え、できる取り組みをしないといけないのでしょうね。子どもたちの未来のために。。。

 ところで、ここで興味深いのは、全球凍結が、生物の進化にも大きな影響を与えた可能性があるということです。
 全球凍結は、6億年前、7億年前、22億年前に起こったとされています。22億年前の全球凍結後は新核生物の出現、7億年前の全球凍結後は多細胞生物の出現、6億年前の全球凍結後は生物の大型化・多様化が始まる時期と重なっています。全球凍結という生物活動が全滅するほどの極限状態から回復する時期に、急激な進化が起こっています。

 今地球上に多様な生物が繁栄しているのは、3回もの全球凍結という苦難を経験し、耐えた結果なのかもしれません。それを思うとき、過去と未来の中間点にいる私たちの存在自体に、壮大な歴史を感じずにはいられません。そして、私たちの遺伝子にも、苦難を乗り越えて生きていく秘められた力が引き継がれているはずと思うのです。

 苦難を乗り越えた先に未来がある。。。

 写真は、H22.11.23南港の恐竜博で撮影。

2013年01月04日

’11 武庫川渓谷廃線ウォーク


JR生瀬(なまぜ)駅下車。東大阪からでも、JR河内永和駅があるので意外と楽に行けます。
ただ、ここからルート入口までが分かりにくい。駅から国道沿いをしばらく歩いて、高速道路の高架橋の下を通過した辺りで下の砂利道に降り、少し歩くと、「ハイキングコースではありません。」「自己責任で。」とのJR西日本の立て看板。ここからが武田尾温泉に抜ける廃線ウォークのルートです。

武庫川渓谷の美しさもさることながら、ここは廃線という郷愁をそそる場所設定で、真っ暗なトンネルを懐中電灯を持って通過したり、鉄橋を歩いて渡ったりと、ちょっとしたスリルと冒険心をくすぐるところが魅力。
写真はその中で一番のお気に入りの風景。H23.11.26撮影。
子連れなら、子どもにヘッドライトをつけさせて歩くと、冒険気分の子どもを見れておもしろいかも。

「ハイキング同好会」の企画では、ルート終了地点のお店でぼたん鍋をいただき、その後武田尾温泉の元湯旅館まで足を延ばしました。川沿いも良かったのですが、そこから元湯旅館までの登り道は、何とも風情がある良い感じ。元湯旅館も、設備は古いのですが、ひなびた雰囲気が良い感じ。ほっこり温まり、ご主人に色々お話をしていただき、ちょっとした旅行気分を味わえました。こういう一期一会の出会いが、旅に特別な彩りを添えてくれます。

帰りは、ちょうど迎えに行くからと、ご主人に武田尾温泉駅まで車で送ってもらうというVIP待遇。
ありがとうございました。

武田尾温泉駅のプラットホームは、半分トンネル内にある不思議な空間。

一路、東大阪に戻り、夜の部へ。

2013年01月04日

アザラシ


福岡マリンワールドかいじゅう館「うみなかCUBE」。
アザラシが二匹たわむれ、一緒に写真におさまってくれました。
H21.11.07撮影。



アザラシの性別判定は、お腹をみるそうです。
3点のうち頂点が「おへそ」、下の2つが「おっぱい」だそうです。
人間と一緒でオスもおっぱいはありますが、メスのようには目立たないそうです。
ということは、このアザラシはメス!

2013年01月04日

志賀島(しかのしま)

「志賀島」といえば歴史の教科書に登場する「漢委奴国王」の金印が超有名ですが、地学的には陸と島が砂州でつながった陸繋島という珍しい地形の1つで、満潮時には、この砂州の先端が海中に水没します。
ただ、車道が整備され橋が架けられているので、写真的に良い場所は見つけられませんでした。

じゃあ、遠くから見ればどうなる?
対岸に渡ることにしました。
砂州(ここでは「海の中道」と呼ばれています)上にあるザ・ルイガンズ(なかなか良い雰囲気のホテルでした)前から船が出ていたので、せっかくなので、それに乗って福岡タワーを目指しました。写真は、福岡タワーから「志賀島」を遠望したもの。

左上が志賀島、右側からその志賀島に向かって砂州が延びています。
H21.11.07撮影。

2013年01月04日